その8-やりたがらない人に対して

12回に分けて、これまで指導したいろいろな方々からの質問と回答を紹介します。
この質疑を読んで、改めて、ご自分が「へー」と思った質問回答を3つ挙げて、どこが「へー」だったのか、最終回までに書いてください。
そして、課題として「新しい質問を1つ以上」作ってください。
提出方法は最終回にお知らせするので、忘れないようにしてください。

いままでの講習会では、仲間の感想を聞いて、意見を述べて、いいディスカッションができました。
新しい質問も増えました、毎年増やしていいものを作っていきたいと思います。

やりたがらない人に対して

Q52:なかなか動いてくれない高齢者に運動を勧めるコツはありますか

やって見せて、やらせて、ほめておだててです。とにかく、弱い人、高齢者ほど動かなければだめなのだと教えます。友達、連れ合いに教えて一緒にやりましょうともいいます。

Q53: 高齢者には、ほめておだてる、これしかないんだなと、改めて納得しました。だれのことばですか?

帝国海軍総司令官だった山本五十六の言葉です。正確には「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」です。
更に続きがあります。
話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず
やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らじ

Q54:褒めておだてても、だるいからやりたくないと言われたら、どのように引き留めたら良いのでしょうか?

あきらめないで、支持と受容をつづけること。やるしかない、やればよいことが待っていると言い続けること

Q55:高齢者にみられがちな「安静臥床」の考えを修正するにはどうしたら良いか。体を動かすことが前向きな方は積極的で若々しく、動かしてほしい方のほうが安静を良しとしているので、痛みや体力の衰えが改善されません。

年寄りこそ動かなければならないというと、たいていの高齢者はわかっていますといいます。無理なこと、痛いことはしない、だけど動け、尻を上げるだけだ、伸ばすだけだと 言葉をかけ続け、動いてもらうことでしょう。
「安静、お大事にという言葉は麻薬だ」という和歌山医大の田島教授のことば、その時は楽でも動かさないとやがて体は劣化していくということを繰り返してください。

Q56:体操なんてやりたくないという人にいい言葉はありますか?

体操というと引いてしまう人には身体の手入れといっています。やらされていると感じる人は、身体の手入れであると考えましょう。なぜ毎朝顔を洗うのか、習慣になった身体の手入れです。手入れが悪いと汚れたままになる、体は固くなる、痛くなる。年を取ると固くなるのではない、手入れをしない年寄りが硬いのです。シンプルな三つのSをしよう、ストレッチとスクワット、背骨ほぐしでからだをほぐしましょう。
なぜ、集まって皆でやらねばいけないのかといえば、もちろん一人でもやるべきことです。でも、みんなともやる、せっかく皆で集まる機会があるのだから、心を開いて、参加して仲良く楽しくやりましょう。

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