その7-下手な人に対して(2)

12回に分けて、これまで指導したいろいろな方々からの質問と回答を紹介します。
この質疑を読んで、改めて、ご自分が「へー」と思った質問回答を3つ挙げて、どこが「へー」だったのか、最終回までに書いてください。
そして、課題として「新しい質問を1つ以上」作ってください。
提出方法は最終回にお知らせするので、忘れないようにしてください。

いままでの講習会では、仲間の感想を聞いて、意見を述べて、いいディスカッションができました。
新しい質問も増えました、毎年増やしていいものを作っていきたいと思います。

下手な人に対して

Q46:歩きかた、スピード改善について質問です。筋力低下だけが歩くスピードや歩幅が狭くなる原因ではないと思います、体重移動や重心をどのように意識すると歩くスピードと歩幅が改善されますか?

歩行スピードは歩幅とピッチ(時間あたりの歩数)で決まります。高齢者の歩行スピードの低下は筋力とバランスの低下による歩幅の減少とされています。そこで、ランジを教え、歩幅の改善に努めましょう。そして、三歩目大股歩きを指導します。大股で歩くとは後ろの足を伸ばすことです。三歩目大股ストレッチ歩きと名付けています。ストレッチの対象をハムストリング筋、ふくらはぎの下腿三頭筋アキレス腱、そして股関節の前の腸腰筋と意識してストレッチしながら歩きましょう。

Q47:肩こりのある方に解消法として肘まる体操を指導すると肩甲骨を動かせていない方が多くいます。肩甲骨を意識して動かすことをどのように伝えると、意識してもらえるでしょうか?

肩甲骨だけでなく脊椎全体を動かすことです。大きく側屈したときの肘の位置を覚えてもらい、前後に大きく動かしたときの肘の位置を覚えてもらい、これらの肘の位置をつないで大きく背骨から動かしてもらいます。その中で肩甲骨も動いていることを感じてもらっています。

Q48:四肢の筋力はあるのに、片足立ちが出来ない方の練習方法、バランスの取りやすい手足の位置などありますか。

スクワットにつきます。壁コーナースクワットで教えましょう。次に机か椅子に手をついて片足立ち、アラベスクとつなげていきましょう。

Q49:高齢者向けのレッグランジの仕方があれば教えてください。

高齢者でもおなじです。いいアライメントでやってもらう為に、一歩前に置いた膝の周りに両手を置いて筋肉の収縮を感じさせながら足裏全体に力がかかるように踏み込むことを教えます。
大股で踏み込むと難しいので、すこし前に踏み込むことから教えてください。

Q50:コーナースクワットで、両手の位置は図ではももの上ですが、安定されたら、変えるなどもありますか。

物足りなくなったら、膝から下腿内側を滑らせて行きます。さらに重りを使いましょう。両足中央を結ぶ線の中点に重りを置いて上げ下げすると、いい筋力トレーニングになります。袋に本でも入れて負荷を増減できるといいでしょう。

Q51:O脚、X脚は矯正できるか?

変形は無理だが、アライメントは直せると思います。歩き方は変わります。

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