その6-下手な人に対して(1)

12回に分けて、これまで指導したいろいろな方々からの質問と回答を紹介します。
この質疑を読んで、改めて、ご自分が「へー」と思った質問回答を3つ挙げて、どこが「へー」だったのか、最終回までに書いてください。
そして、課題として「新しい質問を1つ以上」作ってください。
提出方法は最終回にお知らせするので、忘れないようにしてください。

いままでの講習会では、仲間の感想を聞いて、意見を述べて、いいディスカッションができました。
新しい質問も増えました、毎年増やしていいものを作っていきたいと思います。

下手な人に対して

Q37: 壁体操の時に膝を注意すると足に、足に注意すると膝がおろそかになるのですがいい指導法はないですか

自覚させることにつきると思います。足全体を着けたまま、股関節を開いて、尻と膝で壁を磨くのだと教えるのですが、硬いとできないので、できる浅い角度で行い、だんだんと深くできるよう指導します。股関節のストレッチもしっかり行うよう指導することが大事です。 

だから、カベを使ってやるのが教えやすい、わかりやすいのです。

Q38:骨盤後傾するくせが取れない人をかべスクワットで指導するのが難しいと感じています。うまく前傾させる方法を教えてください。

重りを持たせると分かることが多いと思います。簡単には、両手を垂らして指を組ませます。そこに指導者のこぶしを置いて押し込みます。それを両足の間において、持ち上げさせると、両者にフィードバックが生じます。前傾をもっとするようにとか指導しやすいと思います。まん中に荷重したまま、股関節を伸展するのだと教えます。 

Q39:硬くなった高齢者に肘まる体操はどう教えていくのがいいですか。

無理に肩まで手を挙げなくてもいいから、つかめるところでいいから手はシャツをつかむようにと指導します。そして、肘でまるを描きながら、背骨を動かすよう指導します。だんだん上がっていくといいねと期待をかけるのがいいでしょう。 

Q40:中心探しをやってもらっていますが、こちらからみて、明らかに重心がどちらかにずれて立っている、骨盤前傾や後傾になっている方などは、最後にこちらでなおしてあげた方がよいのでしょうか?あるいは、毎回やっていくうちにご自身で気づいて、変わっていくものでしょうか?教えていただければと思います。

自分で気づかれることが一番大切だと思います。鏡、ビデオで自分の姿を見るが納得することだと思います。柱とかカーテンとかまっすぐに垂れているそばでやってもらうのも気づきを生むと思います。

Q41:足底筋の鍛え方について教えてください。

まずはスクワットです。ヒールレイズ、踵落とし、タオルギャザー、足ジャンケンを教えてください。

Q42:高齢者用の靴で、つま先が2㎝ほど上がっているものが推奨されているようですが、どう思われますか。

つまづくのはつま先が上がらないからで、この発想でつま先が上がっている靴が工夫されています。これはこれでいいと思います。さらに、足の手入れです。カーフレイズとトウレイズ、足じゃんけんを指導しましょう。

Q43:足指の浮指状態の方への改善方法を教えてください。腰のヘルニア手術後から下肢の感覚がかなり鈍くなり足指が浮いてバランスがうまくとれないです。

机に手を置いて、立って頭から初めて全身を前後に動かす…この中で体重の移動を感じていただけるのではないかと思います。
足じゃんけんをしましょう。前に動くと足指に力がかかります、これがグー。戻るとき、かかとに乗って足指を開いてパー。グーとパーを何回かする中で足指に力を入れるコツをつかんでもらいます。
カベのコーナースクワットを習慣にしてもらい、カカトを上げるヒールレイズも入れましょう。かかとが上がれば、足指に力がかかります。カベを頼りに安心してできる環境を作ってあげることを考えましょう。

Q44:小ボールを使用した背骨ほぐしができる動きを教えて下さい。

テニスボールの上に背中を乗せる、ふにゃふにゃボールで両手片手の真下投げが挙げられます。

Q45:背骨を動かすことで頭が動きますが頭を動かすのが苦手な方への注意点などがあれば教えてください。

脊椎の動きで頭を大きく動かす3D体操で脊椎の動きを感じさせ、次に頭を一定に背骨を動かすクネクネ体操を教えましょう。

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